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BA(ビジネスアナリスト)は現在、非常に多くの人材が求められている職種です。しかし、BAとは具体的にどのような職種で、どのような業務を担い、どのような要件が求められ、何を学べばBAになれるのでしょうか。本記事では、VietIS Educationがビジネスアナリストにまつわる疑問をまとめて解説します。

ビジネスアナリスト(BA)とは
Business Analyst、略してBAとは、業務分析または企業のデータ分析を専門に担当するポジションを指します。
BAの主な役割は、顧客のニーズを分析したうえで、その内容を関係部門に伝え、連携しながら最適な解決策を導き出すことです。
さらにビジネスアナリストは、企業の業務プロセスを改善・最適化するうえでも重要な役割を担います。ビジネス分析の力を活かして社内の中核部門と協働し、生産性・効率性・収益性の向上につなげていきます。以下では、ビジネスアナリストの役割と責任について詳しく見ていきます。
BAはIT分野に限った職種ではなく、銀行、物流、医療など他の業界にも存在します。こうしたポジションは「non-IT BA」と呼ばれます。
プロジェクトにおけるBAの3つの主な役割
- ステークホルダー同士、またステークホルダーと開発チームとをつなぐ橋渡し役となること。
- 組織の構造、方針、運営方法を深く理解していること。
- 組織が目標を達成するための解決策を提案すること。
BAの主な専門分野
Management Analyst
Management Analyst(経営分析スペシャリスト)は、組織内の業務プロセスを調査・評価し、パフォーマンスを改善する役割を担います。データを分析して課題を特定し、組織や企業の事業効率を高めると同時に、不要なコストを削減するための最適な解決策を提案します。
Systems Analyst
Systems Analyst(システム分析スペシャリスト)は、組織における情報システムの調査・分析・設計に注力します。ユーザーの要件を洗い出し、システムの実現可能性を検証し、エンジニア(開発者)と連携しながら、そのシステムが企業のニーズに最適な形で応えられるようにすることが業務です。
Data Analyst
Data Analyst(データ分析スペシャリスト)は、データの収集・加工・分析を行い、経営判断に役立つ有用な情報を提供する役割を担います。分析ツールや分析手法を用いてパターンや傾向、詳細なインサイトを見つけ出し、組織の戦略的な意思決定を支援します。
ビジネスアナリスト(BA)になるには
BAになるために、必ずしもIT業界出身である必要はありません。ただし「優秀なBA」を目指すとなると、これはIT業界の内外を問わず誰もが直面する課題です。では、BAになるためにどのような素養を身につければよいのでしょうか。以下に整理して解説します。
IT分野出身のBA
エンジニア(開発者)やテスターなど、IT分野で学び働いている方がBAを目指す場合は、会計、人事、財務といった他の業務領域に関する基礎知識を補う必要があります。一般的に、この分野の出身者はBAへの転向が比較的容易です。IT分野の基礎知識をすでに備えているため、プロジェクトの領域やその専門性の深さに応じて、関連する知識をより深く学び足すだけで済むからです。
IT分野以外の出身者がBAを目指す場合
non-IT BA(多くは経済やマーケティング出身)のグループによく見られる強みは、コミュニケーション力や交渉力です。行動力があり柔軟で、対話のスキルにも長けている傾向があります。一方で最大の壁となるのはやはり技術面です。内容を正しく理解し、交渉できるようになるには、必要なシステムや技術的なプロセスを押さえておく必要があります。そうして初めて、顧客に的確なコンサルティングができるようになります。
技術系出身ではないBAは、特定の専門領域だけを扱う企業・組織で働くケースが一般的です。彼らも橋渡し役を担う点は変わりませんが、BAとソフトウェア開発チームが生み出す最終成果物は社内利用を目的としたものになります。そのため、この場合のBAには、より深い業務知識が求められます。
ITの知識と他分野の基礎知識を併せ持つBA
このグループに属するのは、経験豊富なエンジニア(開発者)やプロジェクトマネージャー(PM)として、さまざまな分野のプロジェクトを数多く経験してきた人たちです。ITと経済の両方を幅広くカバーする知識を備えているため、最もBAになりやすい層だといえます。ただし、こうした人材は仕事の進め方が停滞しがちという面もあります。したがって、新しい技術を常にキャッチアップし、マインドセットを柔軟に保つことが、彼らに求められる変化です。
ビジネスアナリストに必要なスキル
データ分析思考
データ分析思考は、ビジネスアナリストの土台となる基本能力です。複雑なデータを処理し解釈する力があってこそ、BAは正確で効果的な意思決定を下せます。Excel、SQL、あるいはBI(ビジネスインテリジェンス)ツールといったデータ分析ツールをしっかり使いこなし、データを価値ある情報へと変換できることが求められます。
ブレインストーミング
ブレインストーミングは、集団でアイデアを出し合うことで発想と解決策を生み出す手法です。この手法によって、BAはチームからアイデアを集め、課題を掘り下げ、創造的な解決策を見つけ出せます。ブレインストーミングは、複雑な問題の解決や新しいアイデアの創出に広く活用されています。
クリティカルシンキング(批判的思考)
クリティカルシンキングは、情報を正確に評価する助けになるだけでなく、異常を発見し適切な解決策を導き出すうえでも決定的な要素となります。このスキルがあれば、的確な問いを立て、論理的に思考できるようになり、ビジネス戦略の発展を後押しできます。
コミュニケーションスキル
BAは、プロジェクトの要件、要件の変更、テスト結果といった詳細を明確に伝える必要があります。これらはプロジェクトの成否を左右する重要な要素です。さらに、語学力や文書によるコミュニケーション能力も、BAのキャリアにおいてまず欠かせないスキルといえます。
テクノロジースキル
ビジネス上の解決策を見極めるために、BAはどのような技術・アプリケーションが使われているのか、現行のプラットフォームで何を実現できるのか、そして新しい技術をどう応用できるのかを把握しておくべきです。ソフトウェアテストやビジネスシステムの設計も、重要な技術分析スキルに含まれます。顧客との対話にはビジネスの言葉が必要ですが、技術チームと意思疎通するにはこのスキルが欠かせません。
ビジネス感覚の鋭さ
ビジネスアナリストには、ビジネス環境におけるトレンドや機会を見抜く力が求められます。これは市場をより深く理解する助けになるだけでなく、利益を最大化しリスクを最小化する創造的な解決策を打ち出すうえでも役立ちます。
問題解決スキル
IT業界は常に変化のスピードが速く、BAの業務内容も頻繁に変わります。専門家が顧客向けのビジネスソリューションを開発していても、それが実際に使われる保証はどこにもありません。だからこそ、問題を素早く解決してプロジェクトを成功へと導く方法を見つけ出すことが、BAにとって非常に重要になります。
意思決定スキル
これもBAにとって重要なスキルの一つです。BAは状況を的確に評価し、関係者からのインプットを受け止めたうえで、各方面の状況に見合った妥当な対応方針を選び取れることが求められます。
マネジメントスキル
BAに必要なもう一つのスキルが、プロジェクトマネジメント能力です。プロジェクトのスコープ策定、メンバーへの指示、変更要求への対応、予算の見通し、そしてプロジェクト関係者全員を定められた期限内に収めること。これらは、BAが備えておくべきマネジメントスキルのほんの一部にすぎません。
交渉・説得のスキル
顧客のプロジェクトに入札する際、BAの交渉スキルは頻繁に求められます。自社にとって有益な結果と、顧客にとって納得のいく解決策を同時に実現することが目標です。営業・技術を含む各チームとの関係、そして社外パートナーとの良好な関係を維持するためにも、BAには強い交渉力と説得力が欠かせません。
どの分野を学べばBAになれるのか
ベトナムには、この職種を100%専門的に養成する学科や学校はまだ存在しません。しかし、BA人材を目指すのであれば、関連する次のような分野を選択することができます。
情報技術(IT)系の分野
IT業界で働く人がBA人材と見なされやすいのには理由があります。IT出身者の多くは、業務分析の領域へ最もスムーズに移行できるからです。情報技術の分野には、自分の情熱を伸ばせる学科が数多くあります。
コンピュータサイエンス
情報セキュリティ
通信・ネットワークセキュリティ
コンピュータ工学
ソフトウェア工学
これらの分野では、情報技術全般に対する基本的な視点と、各専門分野の技術的な知識を身につけることができます。また、いずれも高度な論理的思考が求められる分野であるため、ソフトウェアシステムを最も効率的に構築・運用・発展させる方法を学べます。学習過程で取り組む実践的な課題も、将来BAとして働くうえで大いに役立ちます。
経済系の分野
経済系では、経営管理、財務管理、会計、監査、銀行などの分野を選ぶことができます。データ分析スペシャリストの業務は、財務、企業の利益、顧客といった要素と密接に関わっています。そのため、経済系の学部を卒業した学生は、ビジネスアナリストの有望な「金の卵」と見なされています。
BAの仕事を最大限にこなし、業界で働き続ける情熱を保つために、経済系を学んでいる間に情報技術の短期コースをいくつか受講しておくのもよいでしょう。これは、将来のデータ分析や実務において間違いなく大きなプラスになります。
経営情報システム分野
これは、BAという職種に最も近い内容を学べる分野だといえます。経営情報システム分野の主な履修内容は、経済の基礎知識と、経営情報システムに関する基礎から応用までの知識です。これらの科目では、学生がデータを統合し処理する力を重点的に養います。情報システムを管理するスキルは、企業が組織運営と事業活動を行ううえで、どの企業にとっても極めて重要です。
BAの給与はどのくらいか
ビジネスアナリストの給与は経験や勤務ポジションによって幅があります。Payscaleの調査によると、ビジネスアナリストの世界平均年収は約65,573 USDです。ベトナムにおけるビジネスアナリストの等級別の給与は次のとおりです。フレッシャーは月額1,000万〜1,500万ドン、ジュニアは1,500万〜2,000万ドン、シニアは2,000万〜4,000万ドン、マネジメント層は月額4,000万〜6,000万ドンを得られる場合もあります。