将来「稼げる」プログラミング言語5選

記事の目次 1項目 · 14分で読めます
  1. 1. Python
  2. 2. Java
  3. 3. JavaScript
  4. 4. C++
  5. 5. C#
  6. まとめ

デジタル経済が急速に拡大するなか、人工知能(AI)、ブロックチェーン、クラウドコンピューティングがソフトウェア産業全体を作り変えつつあります。IT人材の需要は年々高まっていますが、注目すべきなのは、すべてのプログラミング言語が高い収入とキャリアの機会をもたらすわけではないという事実です。

Stack Overflow Developer Survey 2024の最新レポート、そしてIndeedとLinkedInの採用データによると、市場では明確な二極化が進んでいます。広く普及している言語は確かに仕事を見つけやすくしてくれますが、本当の意味で「金脈」となる言語はごく一部です。AI、ビッグデータ解析、金融・フィンテック、大規模システム開発といった急成長分野で使えるかどうかが、その分かれ目になっています。

では、単に普及しているだけでなく高水準の給与が期待でき、今後5〜10年にわたって確かなキャリアの扉を開いてくれる言語はどれでしょうか。市場データと世界的な技術トレンドをもとに、本記事ではエンジニアであればぜひ習得を検討したい将来「稼げる」プログラミング言語TOP5をご紹介します。

1. Python 

Pythonは歴史の長いプログラミング言語で、1989年にGuido van Rossum氏がABC言語を継承する形で生み出しました。この10年間でPythonは最も成長の速い言語の一つとなり、Google、Facebook、Netflixといった大手テック企業が中核プロダクトに採用しています。可読性の高さと柔軟性、そして英語に近い文法を備えていることから、初心者からプロのエンジニアまで幅広く支持される言語となりました。

Pythonは豊富で強力なライブラリ群を備えています。

  • Web Development:DjangoやFlaskといったフレームワークにより、InstagramやYouTubeなど著名なアプリケーションが構築されてきました。
  • Machine Learning & AI:TensorFlow、PyTorch、Theanoといったライブラリを用いて、ニューラルネットワークや先進的なAIアプリケーションを開発できます。
  • 金融・医療:Pythonはデータ分析、予測、ビッグデータ処理における標準的な言語となっています。

さらにPythonは、自動化、データサイエンス、生物学研究、人工知能の分野でも広く使われており、エンジニアは一から学び直すことなく異なる領域へ移ることができます。

普及度:

  • PYPL Index(2024):PythonはJavaとJavaScriptを抜き、普及度で首位に立っています。
  • Stack Overflow Developer Survey(2024):Pythonは最も愛され、最も多く使われている言語です。
  • GitHub Octoverse(2024):オープンソースプロジェクト数においてPythonが高い比率を占めています。
PYPL Index(2024)によると、Pythonが普及度で首位

メリット:

  • 習得しやすく使いやすい:文法が明快で理解しやすい。
  • 豊富なライブラリ:NumPy、Pandas、TensorFlow、Djangoなど多様な分野をカバー。
  • 大規模なコミュニティ:幅広いコミュニティの支援と充実したドキュメント。

デメリット:

  • 実行性能が低い:C++などのコンパイル言語と比べると、Pythonは処理性能で劣ります。
  • メモリ管理:ガベージコレクションを採用しているため、意図しない遅延が生じることがあります。

将来性と収入水準:

人工知能、データサイエンス、DevOps、Web開発といった分野の急拡大により、Pythonは採用需要が非常に高い言語です。Pythonエンジニアの平均給与は、経験とスキルに応じて21.000.000 VND〜47.000.000 VNDの範囲で推移しています。

  • ジュニア(経験0〜2年):21.000.000〜30.000.000 VND
  • ミドル(経験2〜5年):30.000.000〜40.000.000 VND
  • シニア(経験5年以上):40.000.000〜47.000.000 VND、あるいはそれ以上

Pythonエンジニアの供給はいまだ不足しており、企業は優秀な人材を獲得し定着させるために高い給与を提示しています。

2. Java

Java は1995年にSun Microsystems(現在はOracle傘下)が開発したプログラミング言語です。「Write once, run anywhere」という理念を掲げ、コードを書き換えることなく多様なプラットフォーム上でアプリケーションを動かせる点が大きな特徴です。エンタープライズシステム、サーバーサイドアプリケーション、Android開発における主力言語と位置づけられています。

Javaの代表的な用途は次のとおりです。

  • Enterprise applications:ERP、CRM、銀行業務システムなど、大規模な企業向けアプリケーション。
  • Android development:Javaは長年にわたりAndroidアプリ開発の主要言語です。
  • Big Data & IoT:Hadoop、Apache Spark、組込みソリューションやIoT機器で利用されています。

JavaにはSpringやHibernateをはじめとする強力なライブラリ・フレームワークのエコシステムがあり、企業向けアプリケーションを迅速かつ標準化された形で開発できます。また柔軟性も高く、企業システム、モバイル、組込みシステムのプロジェクト間を無理なく行き来できる言語です。

普及度:

JavaScriptの普及度に関する統計データ
  • PYPL Index 2024:JavaはPythonに次いで普及度2位。
  • Stack Overflow Developer Survey 2024:Javaは最も愛され、最も多く使われている言語のトップ10に入っています。
  • GitHub Octoverse 2024:オープンソースプロジェクト数でJavaは4位。

メリット:

  • 安定性と堅牢性:大規模な企業システムに適しています。
  • マルチプラットフォーム対応:JVMにより、コードを変更せずWindows、Linux、macOSで動作します。
  • 豊富なライブラリ・フレームワーク:Spring、Hibernate、Kafka、Sparkなどが高速で標準化された開発を支えます。
  • 大きなコミュニティ:世界中のエンジニアによる支援と充実したドキュメント。

デメリット:

  • 記述量が多く複雑:PythonやJavaScriptに比べ、同じ機能を実現するのに多くのコードが必要です。
  • リソース消費が大きい:軽量な最新言語と比べ、メモリとCPUを多く使います。
  • 初学者にはハードルが高い:文法が細かく、経験の浅いエンジニアには難しく感じられることがあります。

将来性と収入水準:
Javaは企業からの需要が大きく、幅広い技術領域で使われているため、今なお「稼げる」言語であり続けています。

  • ジュニア(経験0〜2年):18.000.000〜28.000.000 VND
  • ミドル(経験2〜5年):28.000.000〜38.000.000 VND
  • シニア(経験5年>):38.000.000〜45.000.000 VND、あるいはそれ以上
    Javaエンジニアの供給は比較的安定していますが、Spring、ビッグデータ、企業システムの経験を持つ専門家は常に引く手あまたで、高い給与を得ています。

3. JavaScript

JavaScriptは、1995年にNetscapeのBrendan Eich氏が生み出したプログラミング言語で、当初はWebブラウザ上での操作性を高めるためだけに使われていました。現在ではフロントエンドにとどまらず、Node.jsによるバックエンド、React Nativeによるモバイルアプリ開発まで担う総合的な言語へと成長しています。JavaScriptは豊富なライブラリ・フレームワークのエコシステムを備えています。 

  • Front-end development:React、Angular、Vue.jsにより、操作性が高く滑らかなユーザーインターフェースを構築できます。
  • Back-end development:Node.jsとExpress.jsで、API、マイクロサービス、堅牢なサーバーサイドアプリを構築できます。
  • Mobile development:React Nativeにより、同一のコードベースでマルチプラットフォームのモバイルアプリを開発できます。
  • Desktop development:Electronを使えば、Windows、MacOS、Linuxで動くデスクトップアプリを作成できます。

この柔軟性により、JavaScriptはテック系スタートアップ、ソフトウェア企業、ECプラットフォーム、モバイルアプリなどで幅広く使われています。JavaScriptを習得すれば、他の言語を新たに学ばずともWeb、モバイル、デスクトップの間をすばやく行き来できます。

普及度:

  • PYPL Index 2024:JavaScriptは普及度2位。
  • Stack Overflow Developer Survey 2024:JavaScriptはフロントエンドのWeb開発で最も多く使われている言語です。
  • GitHub Octoverse 2024:オープンソースプロジェクト数と貢献数でJavaScriptは2位を維持しています。
過去10年間のプログラミング言語の普及度に関する統計データ(GitHub Octoverseより)

メリット:

  • 柔軟性:フロントエンドとバックエンドの双方で使えます。
  • 強力なフレームワーク:React、Angular、Vue.jsがアプリ開発を加速します。
  • 大きなコミュニティ:ドキュメント、チュートリアル、プラグインが豊富です。

デメリット:

  • フレームワークやTypeScriptを使わないと、大規模なコードの管理が難しくなります。
  • 実装が適切でない場合、Webのセキュリティ上の問題が生じます。

将来性と収入水準:
JavaScriptはテック企業やスタートアップからの採用需要が大きく、とりわけWeb開発とモバイルアプリ開発の分野で顕著です。

  • ジュニア(0〜2年):9.000.000〜16.000.000 VND
  • ミドル(2〜5年):16.000.000〜32.000.000 VND
  • シニア(5年超):32.000.000〜42.000.000 VND、あるいはそれ以上

4. C++ 

C++ は1983年に登場したプログラミング言語で、Bjarne Stroustrup氏がC言語をもとに開発しました。オブジェクト指向プログラミング、メモリの直接管理、性能の最適化に優れており、ゲーム、金融、組込みソフトウェア、リアルタイムシステムなど高速性が求められる分野で好んで使われています。

C++の代表的な用途は次のとおりです。

  • Game development:Unreal EngineやAAAタイトルのゲームは、性能を最大化するためにC++を採用しています。
  • High-frequency trading:超高速な金融取引システムは、多くがC++で書かれています。
  • Embedded systems & IoT:ロボット、組込み機器、制御ソフトウェアで使われています。

C++は強力な標準ライブラリSTLに加え、グラフィックス、ネットワーク、並列処理の専用ライブラリも備えています。そのためエンジニアは、速度とメモリを最適化しながら、さまざまな分野で高性能なプロジェクトを実現できます。

普及度:

  • PYPL Index 2024:C++は普及度5位。
  • GitHub Octoverse 2024:オープンソースプロジェクト数でトップ6。
  • Stack Overflow 2024:高い性能が求められる業界で、C++は依然として重要な地位を占めています。
プログラミング言語の普及度に関する統計データ(PYPL Indexより)

メリット:

  • 高い性能と優れたメモリ制御:速度とリソース最適化が求められるアプリケーションに適しています。
  • 強力なオブジェクト指向サポート:柔軟で拡張しやすいアプリケーション設計が可能です。
  • 汎用性:ゲーム、組込みソフトウェア、大規模システム、複雑なアルゴリズムに適しています。

デメリット:

  • 習得が難しい:文法が複雑で、初学者には取っつきにくい面があります。
  • メモリ管理:ガベージコレクションがないため、注意を怠るとメモリ関連の不具合につながりやすくなります。
  • スクリプト言語より開発に時間がかかる:コンパイルとデバッグに多くの時間を要します。

将来性と収入水準:
C++はゲーム、フィンテック、組込みソフトウェアといった専門性の高い分野で大きな価値を持つ言語です。採用需要が高い一方で人材の供給は限られているため、C++エンジニアには魅力的な給与が支払われています。

  • ジュニア(経験0〜2年):18.000.000〜25.000.000 VND
  • ミドル(経験2〜5年):28.000.000〜38.000.000 VND
  • シニア(経験5年超):40.000.000〜50.000.000 VND、あるいはそれ以上

PythonやJavaScriptほど広く使われてはいないものの、C++は速度、リソース最適化、複雑なシステムを要求する技術分野で重要な位置を保ち続けています。C++に精通したエンジニアは常に引く手あまたで、競争力のある給与を得ています。

5. C# 

C#は2000年にMicrosoftが開発したプログラミング言語で、.NETエコシステムの中核を担っています。オブジェクト指向で現代的、かつ習得しやすい言語であり、Windowsアプリ、Web、ゲーム、企業向けサービスで広く使われています。

C#の用途は次のとおりです。

  • Windows apps:デスクトップからクラウドまで、Microsoftプラットフォーム上のソフトウェア開発。
  • Game development:UnityはC#を主要言語として採用しており、2D、3D、VR/ARのゲームを開発できます。
  • Web development:ASP.NET Coreにより、Webアプリケーション、API、堅牢なバックエンドサービスを構築できます。

C#はオブジェクト指向プログラミング、LINQ、async/awaitなど現代的な機能を数多く備えており、効率的で保守・拡張しやすいコードを書くことができます。.NETエコシステムは豊富なライブラリを提供しており、デスクトップ、Web、ゲームの間を容易に行き来できます。

トレンド:

  • PYPL Index 2024:C#は普及度4位。
  • GitHub Octoverse 2024:オープンソースプロジェクト数でC#は5位。
  • Stack Overflow 2024:C#は今なお人気の高い言語であり、とくにゲームとWindowsアプリの分野で支持されています。
プログラミング言語の普及度に関する総合データ

メリット:

  • Microsoftエコシステムとの高い親和性:Visual Studio、Azure、Windowsアプリ。
  • 多様なライブラリとフレームワーク:.NET、Unity、ASP.NET Core。
  • 強力なオブジェクト指向サポート:構造の明確なソフトウェア開発を支えます。
  • クロスプラットフォーム:.NET Coreにより、Windows、Linux、macOSで動作します。

デメリット:

  • WindowsとUnity以外での普及は限定的:PythonやJavaScriptほど広くは使われていません。
  • コミュニティが小さい:Java、Python、JavaScriptと比べると、C#エンジニアのコミュニティは限られます。
  • C++に比べ性能が低い:最大限の速度が求められるアプリケーションでは不利になります。

将来性と収入水準:

C#は企業システム、ゲーム、Windowsアプリの分野で重要な地位を占めています。Unity、.NET、ASP.NETの経験を持つ人材は常に引く手あまたで、競争力のある給与を得ています。

  • ジュニア(経験1〜2年):20.000.000 VND
  • ミドル(経験3〜4年):28.000.000 VND
  • シニア(経験5年超):35.000.000〜40.000.000 VND、あるいはそれ以上

まとめ: 

デジタル技術の時代において、自分に合ったプログラミング言語を選ぶことは、スキルを高めるだけでなく、キャリアの機会と魅力的な収入への扉を開くことにもつながります。本記事が有益な情報となり、これからのキャリアを賢く選択する一助となれば幸いです。

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