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忠誠心、規律、そして勤勉さ。日本の働き手を語るとき、世界が一目置くのはこうした資質です。日本企業は、勤務態度、能力、忠誠心や献身といった一定の基準にもとづいて人材を評価してきました。本記事ではVietIS Educationとともに、日本流の従業員評価の考え方をひもとき、彼らがどのようにして質の高い組織をつくり上げてきたのかを見ていきます。
日本流の従業員評価を支える重要な要素
忠誠心
日本人社員の忠誠心は、経営層が高く評価する重要な要素です。会社と同僚に対するコミットメントと信頼こそが、揺るぎない企業文化をつくると考えられているからです。
高い自尊心を持つ日本人は、生涯にわたって働き続けたいという強い願いを抱いています。そのため、自ら選んだ企業に長く、安定して勤め続ける傾向があります。
とりわけ勤続年数が長く、豊富な経験と高い専門性、優れた技能を備えた社員は、その企業に留まって貢献し続ける道を選びます。企業側も当然、その能力を高く評価し、手厚い給与で応えることをためらいません。
勤勉な仕事への姿勢
仕事に対する真摯さと勤勉さは、日本の働き手に共通する資質です。働きたいという意欲は強く、70代、80代になってもなお、パートタイムの体を使う仕事で貢献を続けたいと考える人が少なくありません。
こうした真剣な仕事への姿勢は、日本流の従業員評価においてもっとも重要な要素の一つになっています。早く出社して遅くまで残る、「時間で区切らず仕事で区切る」という考え方、日常的な残業(オーバータイム・OT)は、オフィスワーカーにとって珍しいものではありません。単に勤勉だからというだけでなく、それが会社に価値をもたらし、早く昇進するための最良の道だと考えられているからです。
約束を守ること
日本人にとって信義を守ることは、単なる仕事上の評価基準ではなく、倫理の土台そのものです。約束を重んじ、自ら宣言したことを必ずやり遂げようと努めます。それを最もよく物語るのが、あらゆる約束の場における時間厳守です。たった一分の遅れでも、機会を失い、信用を損なうことがあると理解しているからです。
日本人は、誠実さと約束の履行を、仕事において当然備えているべきものと捉えています。急な案件を任されたときでも、日本人社員は約束を守るために残業を厭いません。責任感と主体性は、人材が高く評価されるうえで大きな役割を果たしています。
日本流の従業員評価から管理職が学べる6つの教訓
従業員の福利厚生に目を配る
日本の真面目な勤労文化が成功している背景には、働き手に対して保証されている手厚い待遇があります。魅力的な給与と賞与、優れた人材を尊重する環境、社員の声に耳を傾ける経営層といった要素です。
典型的な例がいすゞ自動車です。同社では、従業員が自らの代表を労働協議会へ直接選挙で選出しています。これは日本の経営者が、傾聴と民主的な姿勢を示し、社員が自分の意見を表明できる場をつくるために用いてきた手法の一つです。
チーム内のコミュニケーションと部門間の連携を育てる
日本人は独立して仕事を進めることを重んじますが、だからといって社内での効果的なコミュニケーションづくりをおろそかにするわけではありません。会話、プレゼンテーション、交渉といったスキルや、メールの書き方の作法、期限内の返信といった点を丁寧に磨いていきます。いずれもチームや部門間の連携を実りあるものにする、確かな土台です。
特に日本人は、表現を和らげ、遠回しに伝えることを好み、相手を褒める言葉を大切にします。人を褒めることが不要な衝突を最小限に抑え、健全な関係を保つと信じているからです。管理職も、建設的な姿勢で意見やフィードバックを伝える際に、この方法を取り入れることができます
人材を重んじる ― 日本流の従業員評価で際立つ点
日本経済が数十年にわたって驚異的な発展を遂げたのは、豊富で質が高く忠誠心のある労働力を持っていたからだけではありません。日本企業が人材を惹きつけ、その力を存分に活かす術に長けていたからでもあります。
とりわけ勤続年数が長く、高い専門性と優れた技能を持つ社員は、管理職、熟練職の親方、あるいは顧問といった立場に就き、次の世代を指導していきます。日本企業は、組織にとって重要な役割を担う人材に対して、給与、保険、住宅、福利厚生の面で独自の優遇制度を設けており、生活の心配をせずに仕事へ専念できるようにしています。
教育・研修に力を注ぐ
優秀な人材をつなぎとめるため、日本企業は企業文化のなかで教育・研修の役割を重視しています。海外での就業や学習の機会を積極的に用意し、技能を高める研修を開催するなど、人材育成戦略の一部として位置づけています。生活面と知識・専門性の双方に目を向けるこうした姿勢が、働き手に仕事の意義を実感させ、組織への貢献を絶えず引き出しているのです。
社員に権限を委ねる ― 日本流の従業員評価における重要な要素
日本企業は社員への権限委譲を積極的に進めています。社員は自らの仕事に主たる責任を負い、経営層の支援を受けながら、自律的に判断を下していきます。
特に日本人の丁寧さは、権限を委ねたり仕事を任せたりする場面で際立ちます。大まかに投げるのではなく、非常に細かく具体的に伝えるのです。社員が誤った対応をしたときも、日本人の上司は同じ過ちが繰り返されないよう、何度でも話し合いの場を持ちます。
感情を上手に扱い、社員を気にかける
日本の管理職は、人の心をつかむ術も身につけています。どこかへ出かければ社員への土産を買って帰り、小さな品でも丁寧に包装されています。日本の管理職は常に部下を大切にするよう説かれており、結束を重んじ、厳しい言葉で叱りつけることは決してしません。社員に改善を促したいときも、必ずまず褒め、全力で取り組んでくれたことに感謝を伝えたうえで、「ただ、こうしてみるともっとよくなりますよ」と添えるのです。
日本の経営者は、ありがとうや申し訳ないという言葉を惜しみません。気持ちを表すために、頭を下げ、握手を交わし、社員の全力の努力に感謝を伝えることさえあります。
おわりに
天然資源に乏しく、戦争で大きな傷を負った国でありながら、日本は経済発展の道のりで驚くべき歩みを見せてきました。その中心にあったのは人づくりであり、なかでも人材マネジメントの手法は、ベトナム企業にとって学ぶ価値のあるものだといえます。